こむかい産婦人科 | 立川駅の産婦人科・婦人科・妊婦健診・レディースクリニック

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トリコモナス

疾患の概要

トリコモナス感染症は、「トリコモナス原虫」という小さな寄生虫によって起こる性感染症です。女性では腟や尿道、外陰部などに感染し、男性では主に尿道に感染します。
特徴的な症状として、泡立ったようなおりもの(帯下)や、外陰部のかゆみ・刺激感などがみられます。ただし、女性でも約2~5割、男性ではほとんどが無症状のこともあり、気づかないうちに感染している場合もあります。
なお、性行為以外でも、まれに共用のタオルやお風呂の椅子などを介して感染することがあると報告されています。

放置した場合

無症状のまま放置してしまうと、女性では炎症が広がり、他の菌との混合感染、不妊、流産や早産のリスクが高まることがあります。男性も、前立腺や精嚢などに炎症が広がることがあります。
また、症状がないままパートナーにうつしてしまう可能性もあります。

検査方法

おりものを少量採取し、顕微鏡でトリコモナス原虫の動きを調べます。(Wet Mount法)。ただし、原虫が少ない場合は検出できないこともあり、必要に応じて培養検査など、その他の検査を行うこともあります。

治療方法

治療には「メトロニダゾール」または「チニダゾール」というお薬を内服で使います。お薬は腟だけでなく尿路や腺にも感染が及んでいる可能性を考えて、全身に効くものが選ばれます。
また、再発を防ぐため、必要に応じて腟剤を併用することもあります。
治療中および治療後3日間は、飲酒によってお腹の痛みや吐き気などの副作用が出やすくなりますので、アルコールは控えていただいています。

費用

検査費用(保険3割負担、初診の場合):2,800円~3,500円

治療費用(処方箋料)(保険3割負担、再診):600~700円(薬代は別)
参考までに薬局での支払いは保険3割負担で):800円~1,000円程と思われます。
※検査費用やお薬代は処方内容によって異なります。

よくある質問

治癒の確認は必要ですか?

はい、治療後は症状がなくなっても、トリコモナス原虫が消えているかを確認することが大切です。次回の月経後に再度検査を行うことをおすすめしています。

妊娠への影響はありますか?

トリコモナス感染は、流産や早産、低出生体重児のリスクを高めることがわかっています。妊娠中であっても、使用できる治療薬がありますので、早めの治療が大切です。特に妊娠初期(3カ月以内)の方には、お薬の種類や投与方法に十分注意を払って治療を行っています。

パートナーの検査や治療は必要ですか?

トリコモナスは、パートナー間で再感染を繰り返す「ピンポン感染」を起こしやすいため、男性パートナーにも同時期の治療をおすすめしています。
男性は症状が出にくいため、検査で原虫が確認できないこともありますが、症状の有無にかかわらず内服治療を受けていただくことが再発予防にはとても大切です。

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