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子宮がん検診を受けられ「医療機関を受診してください」と指示のあった患者様へ
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はじめに

子宮がん検診を受けられ「医療機関を受診してください」と指示のあった患者様へ

まず早く医療機関を受診し、説明を受け、検査を受けてください。
ただその間に実際よりも不安が大きくなりすぎないよう、説明しようと思います。

子宮がん検診(子宮頸がん検診)は文字通り子宮頸がんを発見するための検査です。

もう少し詳しく説明すると・・・

子宮膣部・頸管(子宮の入口)をこすって、細胞診という検査方法を使い、子宮頸部病変の疑いのある人を見つけ出し、詳しい検査(組織診等)に進めるための検査です。
組織診断の結果で今後の方針が決まります。

判定結果の見方

まず子宮がん検診で用いられる判定結果を列記します。

扁平上皮系の細胞診:
①NILM ②ASC-US ③ASC-H ④LSIL ⑤HSIL ⑥SCC

腺細胞系の細胞診:
⑦AGC ⑧AIS ⑨Adenocarcinoma ⑩other malig.

あてはまるものはありますか?

組織診断

組織診断の話を少しします。

・扁平上皮系の病変の組織診:
正常 → CIN1 → CIN2 → CIN3 → 扁平上皮がん

・腺細胞系の病変の組織診:
正常 → 腺異形成 → 上皮内腺がん → 腺がん

右に行くほど進行した状態になります。

今後の方針

上に記したように最終的には詳しい検査(組織診等)を行い、その結果で今後の方針が決まります。

扁平上皮系・腺細胞系

以下に子宮がん検診の結果を青字で、途中の検査結果を赤字で、最終的に可能性のある方針を背景黄色赤字で解説します。

ご自身の結果の意味、今後の検査、可能性のある方針をすぐに確認したい方は以下の該当する結果をクリックしてください。(該当する結果に飛びます)
結果はどれでしたか。(但し、最後に全体も見てください)

全体を知りたい方はこのまま読み進んでください。

扁平上皮系

NILM(陰性)

NILM(陰性)   → 異常なし

ASC-US

ASC-US(意義不明な異型扁平上皮細胞、程度は不明だが軽度異常が疑われる)   → HPV検査ハイリスク(-) → 経過観察

HPV検査ハイリスク(+)
   → 組織診が炎症等であれば → 異常なし、経過観察
組織診がCIN1であれば→ 経過観察
頻度は低いが組織診がCIN2であれば → 経過観察、長期に続けばレーザー蒸散術

(ASC-USのみは精査にHPV検査を行い、陽性の場合に組織診を行うことが多いですが、他に細胞診の再検やいきなり組織診の場合もあります)

ASC-H

ASC-H(HSILを除外できない異型扁平上皮細胞、程度は不明だがASC-USより進んだ異常が疑われる)
  → 頻度は低い組織診がCIN1であれば → 経過観察
組織診がCIN2であれば → 経過観察、長期に続けばレーザー蒸散術
組織診がCIN3であれば → 子宮頸部円錐切除、開腹術
頻度は低い組織診が扁平上皮がんであれば → 開腹手術、子宮頸部円錐切除術、妊娠の希望あれば広汎子宮頸部切除術

LSIL

LSIL(軽度扁平上皮内病変)
  → 組織診がCIN1経過観察

HSIL

HSIL(高度扁平上皮内病変)
  → 組織診がCIN2であれば → 経過観察、長期に続けばレーザー蒸散術
組織診がCIN3であれば → 子宮頸部円錐切除術

SCC

SCC(扁平上皮がん)
  → 組織診が扁平上皮がんであれば開腹手術、子宮頸部円錐切除術、妊娠希望あれば広汎子宮頸部切除術

腺細胞系

AGC

AGC(異型腺細胞)
  → 組織診が腺異形成~腺がんの疑い結果によって経過観察から開腹手術までさまざま

AIS

AIS(上皮内腺がん)
  → 組織診が上皮内腺がんであれば → 子宮頸部円錐切除、開腹手術

Adenocarcinoma

Adenocarcinoma(腺がん)
  → 組織診が腺がんであれば → 開腹手術

精査で行う検査はHPV検査と組織診があります。
HPV検査は最初に行った子宮がん検診(細胞診)と同じ手技で行います。その後の処理の仕方が違うだけで、検査を受ける方にあまり身体に負担はかかりません。
組織診はコルポスコープという器械を使い、子宮の入口の一部を切り取る検査です。
子宮の入口に酢酸という液体を塗った上でコルポスコープという強い光の出る拡大鏡を使用し、観察で疑わしい箇所を一部切り取る検査です。採取時に一時的な痛みがある場合があります。また出血が数日続くことがあります。(まれに出血に対し処置が必要な場合もあります。)

以上が子宮頸がん検査(細胞診)の解釈、推定される組織診断、可能性のある方針になります。

医療機関の受診をご検討ください

市町村や勤務先の補助を受けて又は自費で子宮がん検診を受けられた場合、結果が封書等で送られてくることが多いようです。
記載内容がわかりづらく、相談にいらした患者様が何人もいらっしゃいました。
結果に異常があった時に、例えば「ASC-US 医療機関を受診してください」というように結果や指示が簡単に書かれているだけのこともあります。
患者様にとってみれば「ASC-USって??? 病院にかかる・・・ 手術かも・・・ 今後どうなる・・・」不安は募るばかりです。

ご不安になるとは思いますが、まずは勇気を出して医療機関を受診してください。

当院では患者様にわかりやすい説明を心がけています。
ご来院をお待ちしております。
(一部当院でできない検査もあります)

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