2023/09/26
突然ですが、皆様はご自身の健康管理をできていますか?
コロナ禍の影響で、外出や移動を控える人が増え、健康診断を含め、医療機関を受診する機会が減っているといわれています。
今後の人生を健やかに過ごすための健康管理の一環として定期的に医療機関を受診し、疾病の予防、早期発見、早期治療が重要となります。
お住まいの区市町村のホームページやご本人またはご家族の勤め先の健康関連情報を見ていただくと、無料もしくは補助のある健康診断や予防接種の情報が出てくると思います。
当診療所がある立川市のホームページを見ると無料や補助が出る項目が多々あります。
●疾病の早期発見、治療に係る項目は
特定健康診査、後期高齢者医療健康診査、人間ドック・脳ドック受診補助、39歳以下の健康診査、胃がん検診、胃がんリスク検査、肺がん検診、大腸がん検診、子宮頸がん検診、乳がん検診、肝炎ウイルス検査、緑内障検診、骨密度測定
●疾病予防に係る項目で大人が関連するものは
日本脳炎予防接種、高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種、高齢者インフルエンザ予防接種、
風しんの抗体検査・予防接種、子宮頸がんワクチン予防接種、子宮頸がんワクチンキャッチアップ接種、帯状疱疹ワクチン予防接種、新型コロナワクチン予防接種
補助なしで受けた場合、数万円も費用がかかる項目もあります。
これらの補助を上手に利用することで、ご自身の健康管理に役立ててください。
私は産婦人科医ですので子宮頸がんワクチンと副反応の関係で該当年齢で接種できなかったそのキャッチアップ接種を例にしてお話しします。
現在主流の9価ワクチンは子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐといわれていますので、
ぜひ接種をご検討ください。
子宮頸がんワクチンは計2~3回の接種が必要ですが、現在主流の9価ワクチンは補助の対象者でない場合は自費で1回につき3万円近くの負担になります。3回接種となると10万円を超えることも考えられます。
キャッチアップ接種の対象者の方は早めに接種を開始し、無料期間内に終えるようにしてください。
当院も子宮頸がんワクチン予防接種、子宮頸がんワクチンキャッチアップ接種を行っています。また立川市民だけではなく、近隣の10市の間での予防接種の相互乗り入れ(昭島市、清瀬市、国立市、小平市、国分寺市、小金井市、狛江市、東大和市、東村山市、武蔵村山市の方でも当院で接種可能)に参加していますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、WHOは2020年11月17日に子宮頸がん根絶のためのグローバル戦略を発表しました。ワクチン接種、スクリーニング、治療という3つの重要なステップがあります。子宮頸がん検査はそのうちに1つであるスクリーニングのことです。こちらも市区町村や職場の無料もしくは補助が出る検診であることが多いので、早期発見、治療のために併せて受診してください。(※当院で子宮頸がん検診の補助が出るのは立川市のみです)
ただ予防接種や検診は申し込みが煩雑といわれていますが、オンラインでの申し込みが可能な場合もありますのでそちらもご利用ください。
またどの予防接種も検診も年齢や時期の制限がありますのでお気を付けください。
ご来院お待ちしております。