2019/04/25
緊急避妊は確実な避妊ができなかった性交渉から、72時間(3日)以内に服用することで、妊娠を回避する方法です。
スマートフォンやパソコンで検索し、「72時間以内に」という部分は皆さんも記憶に残っているでしょう。
ただ「なるべく早く」という言葉が入っていませんでしたか。
患者様への服薬説明書には「72時間以内に」の少し下に「なるべく早く」という記載があります。
これは重要です。
緊急避妊で72時間以内にノルレボを使った場合の妊娠阻止率は85%と言われていますが、性交渉後服用までの時間で妊娠阻止率に違いがあるようです。
24時間で95%、48時間で85%、72時間で58%というデータの記載がありました。
望まない妊娠をした場合、日本では人工妊娠中絶となってしまいます。
中絶は手術時の身体的なリスクがあるだけでなく、心理面でも良いとは思えません。
望まない妊娠は可能な限り、回避してください。
日本産科婦人科学会が推奨しているノルレボでも妊娠阻止率85%で、100%ではありません。
少しでも妊娠阻止率を上げるため、72時間以内に服用できればいいと考えず、医療機関の対応可能な時間にできるだけ早く受診し、早く服用しましょう。
もうすぐ10連休がやってきます。
楽しみなことが多いとは思いますが、医療という面では休診になる医療機関も多く、急に受診が必要な場合にどこに受診できるか混乱する可能性が高いと思われます。
早く服用した方がよい、何日も待てない緊急避妊もそれに当てはまると思います。
当院は10連休中も4月27日はいつも通りに、4月30日、5月2日は受付時間9時~13時で診療を行っています。
また10連休中、4月27日、4月30日、5月2日以外でも緊急避妊の対応が可能な場合があります。
ご心配な方は、ご連絡ください。