こむかい産婦人科 | 立川駅の産婦人科・婦人科・妊婦健診・レディースクリニック

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尖圭コンジローマ

疾患の概要

尖圭(せんけい)コンジローマは、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスによってできる、やわらかいイボのような病変です。主にHPVの6型や11型が原因となり、外陰部・腟・肛門まわりなどの皮膚や粘膜に乳頭状・鶏冠状の突起があらわれます。多くの場合、かゆみや痛みはありませんが、見た目の変化に驚かれる方もいらっしゃいます。
感染は性行為によって起こりますが、ウイルスが体内に入ってから実際に症状が出るまでには数週間から数か月かかることがあり、感染の時期を特定するのは難しいことが多いです。

放置した場合・進行した場合

尖圭コンジローマ自体は良性の病変ですが、治療せずに放置すると、数が増えたり大きくなったりすることがあります。まれに巨大化することもあり、見た目のストレスや性交痛などの原因になることもあります。
また、妊娠中に病変があると、赤ちゃんが産道を通る際にHPVがうつることで、のどや気道に乳頭腫ができる「若年性再発性呼吸器乳頭腫症」というまれな病気を発症する可能性もあります。より良い日常を過ごすためにも、早めの治療が大切です。

検査方法

基本的には、見た目の特徴(乳頭状やカリフラワー状のイボ)を診察で確認することで診断できます。必要に応じて酢酸処理や拡大鏡で詳しく観察したり、場合によっては組織を少しだけ取って詳しく調べる(生検)こともあります。

治療方法

治療にはいくつかの方法があり、患者様の病変の大きさ・数・場所・ご希望などをふまえて選びます。

  • お薬での治療(イミキモド5%クリーム)
    外陰部や肛門まわりの病変には、自宅で塗るタイプのお薬を使う方法があります。週3回、就寝前に塗って翌朝洗い流します。約8~16週間ほどで効果が出ることが多いですが、赤みやヒリヒリ感が出ることがあります。
  • 外科的な治療(冷凍療法・レーザー・電気焼灼など)
    すぐに取り除きたい場合や、お薬の効果が不十分な場合には、病変を直接除去する方法もあります。いずれも外来で可能ですが、部位や大きさによっては数回にわけて行うこともあります。

どの治療法にも再発の可能性があるため、治療後も経過を見ていくことが大切です。
当院では薬での治療は対応できますが、外科的な治療(冷凍療法・レーザー・電気焼灼など)は器械を有する皮膚科や婦人科の医療機関に紹介となります。

費用

検査費用(保険3割負担、初診の場合):1,500円程(処方も含め)(薬代は別)
参考までに薬局での支払いは保険3割負担で)::2週間分で2,000円程と思われます。
ただし、治療法や回数によって異なります。

よくある質問

治癒の確認は必要ですか?

はい、必要です。治療後に見た目が良くなっていても、ウイルスが残っている場合には再発することがあります。特に治療後3か月間は再発が多いため、定期的な診察をおすすめしています。再発がなければ、それ以降は希望に応じてフォローアップを続けていきます。

妊娠への影響はありますか?

妊娠中は免疫が変化するため、尖圭コンジローマが悪化しやすくなることがあります。また、出産時に病変が腟や外陰部にあると、赤ちゃんにウイルスがうつるリスクがあります。
そのため、妊娠中に病変がある場合は、分娩前に治療しておくことが望ましいです。治療にはレーザーや冷凍療法などの外科的治療が選ばれます。お薬(イミキモド)は妊婦さんへの使用は慎重に判断されますので、原則として避けることが多いです。

パートナーの検査や治療は必要ですか?

尖圭コンジローマは、パートナーも同時に感染していることが多いです。見た目に異常がなくても、後から症状が出ることがありますので、パートナーにも一度皮膚科や泌尿器科での診察をおすすめします。
治療せずにお互いにうつし合ってしまう(ピンポン感染)ことで再発を繰り返すケースもありますので、必要に応じて一緒に治療していくことが大切です。

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